初期費用が安いと噂の『NOMAD(ノマド)』で実際に物件を探してみた話

このたび東京で人生9回目の引っ越しをすることになりました。

今回は奥さんも一緒なので、家賃も倍。
できるだけ初期費用抑えられるといいよねー、という話もあったので、
今回も格安仲介手数料でお馴染みの『NOMAD』で探すことにしました。

NOMADは以前ワンルームを探すのに使ったことがあったのですが、当時そんなに条件にこだわりが無かったのもあってか、
思った以上に良いサービスに感じて、良い部屋も見つかったので、今回も使ってみることにしました。
(※しかも当時は月額800円のみしかかからないサービスでした!)

目次

NOMADについて

最初に、NOMADというのは「仲介手数料格安でお部屋探しできる、インターネット不動産サービス」(NOMADウェブサイトより)です。

平たく言うとネットでお部屋探しができるサービスですが、最大のポイントは、物件の家賃にかかわらず、仲介手数料が一律3万円(税抜)でOKというところ。
通常は「家賃の1ヶ月分」というところが多いので、家賃が高いほど、お得になる計算です。

他に月額利用料が1,620円かかりますが、よく「1ヶ月 0円」、的なキャンペーンもされているので、そのタイミングに当たるとさらにお安いですね。

物件の持ち込みができる

個人的には、これのためにNOMADを使ったと言っても過言ではないサービスでした。
他の不動産サイトで検索して気になっている物件のURLを送ると、その物件の空き状況を調べてくれます。

最新の空き状況を知れるのはもちろん、”釣り物件(オトリ物件)”かどうかの確認にも活躍。
わざわざありもしない物件を頼りに、1日つぶして不動産屋さんへ行く必要はありません。

また、自分は物件を探す時に、興味があるエリアを実際に歩いて回るのですが、
そこで気になった物件があれば、その物件の名前で検索をかけ、募集が出ていればそのままNOMADに空きを確認してもらうという使い方もできて、よかったです。

内見は1回3,240円(税込)だが効率的

内見は有料です。1回3時間・3部屋まで内見ができます。
これを高いと取るか安いと取るかは難しいところですが、個人的には内見いくつ行ってもなかなか決まらずに、申し訳無い思いをしたことも多いので、いっそ有料のほうが気がラクでした笑。

また、現地集合・現地解散なので、時間的には無駄が無くて、ラクでした。

ご存知の通り通常だと、申し込みまででも下記のフローなので、基本的には1日がかりです。

・不動産屋さんへ行く
・話をしながら営業さんが検索し印刷してくれる資料を見比べて、あーでもないこーでもないとやる
・気になる物件をいくつか選んで、営業さんと一緒に現地へ移動して内見
・気に入った物件があれば、不動産屋へ戻って申し込み用紙を記入。

物件検索をしてみる

実際に使ってみるとこんな感じです。

まずは会員登録してログインします。

最初に希望条件を登録します。
この条件にあった物件が、マイページに一覧表示される仕組みです。

条件の登録が完了すると、早速物件リストが表示されています。
不動産屋さんで、自分の条件で見つけてもらった物件表を見せてもらう時のようで、ちょっとワクワクします。

気に入らないものはどんどんゴミ箱へ。
気に入ったものを残して選定します。

この段階で気に入ったものがあれば、早速「見たい」ボタンで内見を申し込みます。
気に入ったものがなければ、条件を調整するか、次の物件情報の配信を待ちます。
また、その物件についてメッセージで質問もできます。

最初の物件抽出は自動でやってるぽい

ちなみに当然といえば当然かもしれませんが、初回の物件検索は自動でやっているようです。
登録した条件を変更すると、それに合わせてまたズラッと物件情報が出てきます。
この辺は検索サイト的ですね。

その後、数日経ってまた新規物件情報が表示されたりします。
メールも届くので、毎日ログインしなくても一応はOK。
(タイムラグがあるので、急ぐ場合は別)

なかなか提案が来ないので、物件持ち込みをする

そんなこんなで日々ちょこちょこやってくる提案を待っていましたが、今回はなかなか数が少ない&的が外れていました。
こちらの条件が悪いのかと思い条件を変更すると、自動抽出でさらにいくつかは即出てきますが、
それ以降の追加提案はほとんどなく、あっても1日1件程度。

WEBサイトには、
「特定の不動産屋さんでしか取り扱えないお部屋は稀にありますが、一般的にどこの不動産屋さんでも紹介出来る物件は変わりません。賃貸物件の90%以上のお部屋はご紹介可能です。」
とありますが、追加提案は上記のような状況。

これはラチがあかんと、NOMADのもうひとつの目玉機能、物件持ち込みをしてみます。

他サイトで気になっていた物件のURLをコピーして、チャットで連絡。
その管理会社へ問い合わせをしてもらうと、空きがありました。

いや、あるんかい笑

ということでまぁ結果オーライなのですが、物件の追加提案は人力でやっているのか、数が少ない&若干ズレている
というイメージでした。

逆に言うと、物件をガンガン持ち込む分にはとても効率がよく、便利でした。
ちなみに1日あたり10件まで無料で持ち込みができます。

内見は基本的にフラットなスタンス

気に入った物件があれば、いよいよ内見。

ちなみに今回は結局気に入った物件がなかったので、内見までいかなかったのですが、
前回使った時の経験を元に、流れをご説明します。

まず、内見は現地集合なので、どんな人が来るのかもわかりません。
不思議なドキドキ感とともに、google先生の誘導で物件住所まで向かいます。

以前使った時は、いわゆる不動産屋の営業さん、というよりは、ウェブが得意なクリエイターさん的な風貌の方でした。
やはりITを駆使したサービスだからというのもあるですかね。

ゴリ押しがない

3件一緒に回りましたが、最初に思ったのは、思った以上にこちら側の目線でいてくれること。
これまでの不動産屋さんだと、お部屋の説明をゴリゴリしてくれたり、必要以上にオススメしてきたり(もちろん業者さんにもよりますが)
ということも多かったのですが、こちらが納得いくまで、そっと隣にいてくれます(笑)

不明点などは聞けば教えてくれたり、管理会社さんに聞いてくれたりもしますし、
個人的にはマイペースで内見ができて、とても心地よかったです。

あと、これまでは何度も内見していると、「あまり何度も断ると悪いな・・・」という思いがふとよぎったりもしていたのですが、
NOMADは仲介手数料だけで稼いでいるわけではないので、その辺も気兼ねが無いのは、とてもラクでした。

申し込みはオンラインで

内見した中で気に入った物件があれば、次は申し込み。
その日のうちに書類をPDFでやりとりして、あとは審査待ちです。
現地解散した後、メッセージでやりとりし、あとは担当さんに任せます。

契約は管理会社と直接。ただし初期費用は要確認

晴れて審査が通ればメッセージでお知らせがきますので、
あとは直接管理会社さんへ行って、契約です。

ここからは通常の不動産屋さんと同じですね。

ちなみに余談ですが、前回の管理会社さんはとても話し好きの人だったので、契約しながら色々と話していたのですが、
仲介手数料があまりに安いので、友だちの不動産仲介会社にでも頼んだのかと思っていたそうです(笑)

注意すべき点

以上がざっくりとしたNOMADでの物件探しの流れです。
ただ、便利な面もあれば、注意すべき点も当然あります。
個人的に特に注意すべきだと思ったのはこれ。

→全部では無いようですが、割と高い確率で「賃貸保証会社」に入らないといけないようです。

賃貸保証会社はその名のとおり、大家さんに対して賃料未払い等の際の保証をしてくれる業者です。
そのために、入居者が保証会社利用料金(家賃の50〜60%程度)を初期費用として支払う必要があります。
最近では大家さん側のリスクを減らすために加入が必須のところも増えてきているようです。

そしてその場合、家賃12万円の物件であれば、保証費として6〜7万円程度の費用がかかるということになります。
さて本当に初期費用格安なのでしょうか。

いったんNOMADと通常の不動産仲介業者の初期費用をシミュレーションしてみます。

初期費用シミュレーション

家賃12万円、敷金1ヶ月、礼金1ヶ月の物件の場合

■NOMAD
・NOMAD仲介手数料 3万円
・保証会社利用料 7万円
・敷金 12万円
・礼金 12万円
・前家賃 12万円
合計 46万円

■通常の不動産仲介業者(保証会社なしの場合)
・仲介手数料 12万円(家賃の1ヶ月分)
・敷金 12万円
・礼金 12万円
・前家賃 12万円
合計 48万円

いかがでしょうか。
NOMADの仲介手数料格安!といううたい文句はもちろんウソではないですが、
条件によっては2万円程度の差しか生まれない場合もありえるのです。

仲介手数料は格安ですが、保証会社加入が盛り込まれているNOMAD。
物件や条件によっては、初期費用全体で見るとあまり変わらない場合もある、ということです。

とはいえ、家賃がどれだけ高くなっても3万円だけで済む、というのは明らかなメリットです。
高額家賃の物件ほど、お得になる、というのもまた事実です。

まとめると、仲介手数料の安さに目が行きがちですが、当然トータルの初期費用をしっかりと見ないといけないですね。

NOMADが向いている人とそうでない人

NOMADは店舗がなく、オンラインでのやりとりであるがために、仲介手数料を割り引いてもらえるサービスです。
店舗や営業マンのサービスが無い分、安くなっていると考えられます。

もちろん、この仕組み自体が合うか合わないかは各々あると思いますし、
担当者さんやその時の状況もそれぞれ違いますので、一概に良い悪いと言うことはできません。

たとえば、春先や休日は物件探しをする人が多く、人気物件はすぐになくなってしまうので、一刻を争います。
それなのに内見の申し込みをしても翌日まで返信がなく、結局内見する前に埋まってしまった、ということがありました。

担当者のレスポンスについてはネット等でも様々な意見があるようですが、「レスポンスが無くても待つしかない」というデメリットはひとつあるかと思います。

ただ、通常の不動産会社で探してもらうより、”自分で決める”という色が強いサービスな印象だったので、
自分で色々と調べて、自分のペースで決めたい人には向いているサービスだと思います。

逆に、自分では決めきれない人や、時間がなくて急いでいる人などは、
直接不動産屋さんに行って、エイヤで決めてしまう、という方が向いている場合もあるかもしれません。
実際「この日に決める!」というモチベーションで行くと、何かしらその範囲内で選べたりすることもありますし。

ということで、最後にそれぞれ特徴を踏まえて、
向いている人をまとめてみました。

NOMADが向いている人

・それほど急ぎの引っ越しではなく、じっくり自分で物件を探したい人
・特殊な条件の人(通勤場所が複数ある等、不動産会社営業さんが想像しにくい条件の人。暮らしが想像できないと当然的外れな提案をされてしまいます)
・どうしても住みたい場所が決まっている人、または狭いエリアでピンポイントに探している人
・平日でもある程度内見に行ける人(土日や休日前は混み合い、連絡が滞ることがあります)
・NOと言えない人

通常の不動産業者が向いている人

・引っ越しを急いでいる人
・ネット等での情報収集が苦手な人
・それほど物件のエリアにはこだわりがない人
・NOと言える人

ということで、メリットデメリットを検討しつつ、興味がある方は一度登録して使ってみてくださいね。

ABOUT US
タキ
追われない&ストレスフリーを追求しているWeb系フリーランス。 仕事のやり方と人との関わり方を改善し、ほぼノーストレスで好きな人と好きな仕事だけしています。/WEB制作の相談役&Wordpress制作が中心/ウェブサービス運営の収益も/渋谷で7年飲食店経営もしてました。