地方移住で意外とかかる費用一覧

こんにちは、タキです。
好きな場所&自分のペースでWEB制作仕事をしつつ、友達と飲食店経営もしています。

2015年〜2017年までの2年間、東京と滋賀の2拠点居住生活をしていました。

元々東京でフリーランスで仕事をしていて、結婚もしていたのですが、地方創生ブームと東京育ちの奥さんの興味もあって、滋賀にも拠点を置くことにしました。

地価も物価も安いイメージがあり、計算上はかなりの固定費が削減できそうな地方居住ですが、実際暮らしてみると意外に予測していなかったコストがかかります。

僕自身も2年暮らしてみて、地方側でかかっている費用だけでも思ったより色々とかかったので、まとめてみました。

なお、地方といっても街の規模にも幅がありますが、僕がいたのは人口12万人程度の、政令指定都市よりも小さな規模の街です。

もっと山奥だったり、逆にインフラの発達した政令指定都市とかだとまた違ってくる部分もありますが、ここでの暮らしでの事例を紹介します。

目次

地方に住むと膨らみがちな費用の一覧

・車の維持費

政令指定都市でない規模の地方の場合は、基本車は必須かと思います。
駐車場代は家賃と同じで都市よりも割安ですが、その分月々のガソリン代、メンテナンス費、自動車保険、車検などの費用がかかってきます。
車のローンと車検などの費用を月々に分割して考えると、数万円から必要になるので、家賃は下がるものの、意外と月々の固定費は大きく下がらないことも多いです。

・代行費

都市では夜中までお酒を飲んで帰るときはタクシーを使いますが、車移動が基本の地方では、車を持って帰らないといけません。
そこで「代行」という文化があります。
タクシーの配車のような形で呼ぶと、代行で自分が乗ってきた車を運転して自宅まで送ってくれるサービスです。
この代行はタクシーよりは割安なものの、頻度が増えると都市でのタクシーと変わらないくらいのコストになることもあります。

・交通費

車の維持費とは別に、ちょっと隣町まで人に会いに行くにも、電車代がそれなりにかかったりもします。
同じ電車で1時間くらいの移動でも、都市なら1000円もかからずいけますが、地方では2000円、3000円とかかることもあります。
僕のいた地域は本数も少なかったので、利便性を考えて一駅だけ新幹線を使うこともあったので、交通費はやはり膨らみました。

・外食代

自然がいっぱいの地方の食べ物は新鮮で美味しい、というのはもちろんありますが、
外食については、レストランや居酒屋の単価はそれほど都市と変わりません。
むしろ都市の方がせんべろ居酒屋や、ちょい飲みできるお店など選択肢が多く、単価を抑えられることも多いです。

また、ランチについては、地方だとある程度単価を上げないとやっていけないですし、
僕のいた地域では、意外と外食頻度が低く、ランチはたまの楽しみ、という人も多かったので、単価は都市より高いところもたくさんありました。

その辺のカフェで900円くらいのパスタセットを食べていたノリでイタリアンにいくと、
サラダとコーヒー、デザートが付いて1,500円、みたいなお店も多かったです。
ランチの客層が都市のように多様性がなく、主に主婦やシニア、お年寄りが多い、というのもあるかもしれません。
たまに贅沢する楽しみ、という位置づけなのかもですね。

・娯楽費

都会の満員電車や人混みを離れた、自然がいっぱいの地方での暮らしを夢見る人は多いですが、どんなに素晴らしい環境も、数ヶ月もすれば必ず飽きてきます。
親戚が富士山のふもとの街に暮らしていますが、富士山を見ない日もあると言います。
ハワイに移住した人で、仕事が忙しくて1ヶ月くらい海を見ていない、という人もいます。

また、都会では会社帰りなどに街を歩いているだけでも刺激がありますが、それもない地域だと、娯楽を求めてわざわざ出かけることになります。
賑わった街まで交通費をかけて出かけ、飲食したり、カラオケなどの娯楽施設にいったりと、お金を払って娯楽や発散の手段を買うことになり、逆に都会暮らしで必要なかったコストが発生したりします。
僕もよく意味も無く奥さんと高速道路のサービスエリアまでドライブしてお茶したり、カラオケやバッティングセンターのような施設で遊んだりしていました。

・ガス代

都市ガスが整備されていない地域では、プロパンガスが主流です。
基本的にプロパンガスは都市ガスよりも割高なので、ガス代は膨らみました。
ガスコンロも都市ガスのものと違うので、備え付けの物件でない場合は、買い換えが必要です。

・電気代(寒冷地の場合)

滋賀の北部は北陸に近いこともあり、それなりに降雪もあります。
そのため冬の暖房費やガスヒーターの灯油代など発生し、冬は電気代などが膨らみました。

・町内会などの自治会費

都会ではマンション住まいであれば無いと思いますが、地方では賃貸マンションでも「町内会費」などが月々の費用に上乗せされることがあります。
一般的には数百円〜1,000円代くらいですが、毎月家賃と一緒に引き落とされて、マンションオーナーさんが一括して自治体に納める流れが多いです。
その他町内の寄り合いや、地元のお祭りなどがある地域では、多少費用の協力などを求められることもあります。
人と人のつきあいが深い地方というのもあり、なかなか断れないことも多いです。

お金で計れないメリット

以上地方移住も意外とお金がかかるというお話でしたが、
もちろん田舎暮らしにはお金では買えないメリットもたくさんありますし、僕がいた2年間よりも長く暮らしていくと、もっと地元に密着し、娯楽費などお金を使わないで楽しめる工夫もできてくるかもしれません。

また、僕のようにフリーランスで場所を問わず仕事ができる環境の人は、使う交通費も少なくて済み、昼間ののどかな環境も感じることができるので、メリットを感じる人も多いと思います。
地方移住を考えている人は、まずは上記を踏まえて収支設計をしっかりとしておくのが良いかと思います。

※写真はイメージです。

 

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