こんにちは、タキです。
好きな場所&自分のペースでWEB制作仕事をしつつ、友達と飲食店経営もしています。
先日、幻冬舎の編集者である箕輪 厚介さんの本「死ぬこと以外かすり傷」を読みました。
箕輪さんは、ホリエモンこと堀江貴文さんの「多動力」をはじめ、多くの有名書籍を手がけられています。
堀江さんはもちろん、落合陽一さんからも評価されていたりと、編集者としては異例の注目を浴びて話題になりました。
この本では、主にこんなところが印象に残りました。
個人の立たせ方、名前の売り方
・自分を信じて、口に出すこと。
・風呂敷を広げること。
・会社などに忖度した無難な意見に魅力は無い。
・大衆が求めているのは「むき出しのリアル」。
手を動かすことが大切
・今やる、のが大切
・スピードと量が大切。
・読者が読みたいモノを分かっているというおごり → ならば量をこなす
そして、この本を読んで、以前とある会社で先輩とWEB制作事業を立ち上げた時のことを思い出しました。
当時WEBをさわり始めたばかりのド素人2人だったのですが、結果、日本で1番大きな広告代理店につながれたことがあります。
このときもやはり夢中で動いた結果、想像もしなかった道が開けていきました。
今回はこの時の話を紹介します。
目次
素人2人でWEB制作事業部を立ち上げるというミッション
WEBも黎明期の2000年代初頭のことです。
僕がアシスタントを経て、はじめてWEB制作者として入ったベンチャー企業にひとりの先輩がいました。
先輩の専門ジャンルは音楽制作だったので、WEBについては僕と同じく独学。
会社としてはWEB制作の受託仕事を受け始めた頃だったのですが、そんな2人に、WEBサイトの受託ビジネスを事業部として成り立たせてほしい、というとても面白いミッションをくれました。
2人とも初心者でしたし、まだまだ情報も世の中に無かったので、探り探りやりながらも、当時は「楽天ビジネス」という案件マッチングサイトが盛り上がっていたので、主にここで案件の提案をしていました。
手探りでの実験
当時はネットの情報もそれほど充実していなかったので、とにかく2人で本を読みあさりました。
幸運にもその会社がプロバイダーをしていたので、WEB制作案件がぽろぽろ発生していたのと、楽天ビジネスで細かな案件が取れていたので、実験(というと言い方悪いですが)場所には事欠きませんでした。
当時はやったことのない案件にも手をあげ、どうしてもできないときは同業他社に問い合わせて見積をもらったりしつつ、何とか実績を残そうと必死で動いていました。
そうして動いている中で、ノウハウや相場感の他にも、仕事の仕方や力を入れるポイントなどが探れて、かなり勉強になりました。
平行して、それらの知見をまとめて、ようやく事業部のWEBサイトを作りました。
できることもできないことも含め、お客さんが必要そうだと思う内容を盛り込んで、サイトをローンチしました。
ものすごいところへ突然の営業電話
サイトオープン当日に、先輩が電話をかけました。
営業電話だというので宛先を聞くと、今も昔も日本最大の広告代理店であるD社の代表電話(笑)
かけてしまったものは仕方ないので、横で内容を聞いていると、「新しいWEB制作サービスを始めたので、お話を聞いていただけますか」と、何の強みも無い中でアポイントを取ろうとしています。
びっくりしました。言ってみれば自分達のWEB制作サービスのサイトがオープンしただけです。
当時、他の制作会社や業界のならわしをようやく覚えかけていた僕には信じられませんでした。
ただ、アポイントがとれました。
当時は珍しかったインタラクティブコミュニケーション局という部署の部長さんが会ってくれるというのです。
先輩は良い意味で業界の事も何も知らなかったので、ケロッとしていましたが、当時の僕は「WEBサイトができただけで何も価値を提供できるはずがないのに」と恥ずかしさと先輩への怒りでソワソワしていました。
ド素人2人が、日本最大の広告代理店の部長に提案をするという暴挙
アポ当日、汐留のD社へ。
インタラクティブコミュニケーション局の部長さんのところへお邪魔しました。
先輩が「スーツじゃ無くていいから、思いっきりおしゃれしてきてね」と言っていたので、頑張って着飾っていき、提案の時間をもらったのですが、結論からいくと何もできませんでした。
ただ、部長さんは「俺はそういう勢いとか若さゆえの行動は好きだよ」と言ってくれて、
D社のグループ会社である制作会社を紹介してくれました。
ここへ行って思いっきり営業してきなさいと、チャンスをくれたのです。
繰り返しになりますが、当時の僕らはWEB業界に飛び込んで1年も経たない素人2人でした。
しかし動き続ければ、何かは変わる
結局その後、せっかく繋がったからと再度準備を整えているうちに状況が変わってしまい、結局そのグループ会社へは行けませんでした。
その後先輩も転職し、僕もフリーランスとして活動開始したりと、バタバタしているうちに時間は流れ現在に至ります。
ただ、いま独立して15年以上活動して当時について思うのは、やはり動いた人にはチャンスが訪れるということです。
箕輪さんの本にもありましたが、好きなこと、やりたいことについては、できるできない問わず風呂敷を広げて、とにかく手を動かすこと。
そしてせっかく個人でやっているのだから、何者にも忖度せず、「こんなこと言ったらダメなんじゃないか、やったらダメなんじゃないか」と決めつけずに、どんどん動き続けることで、チャンスが生まれたり思わぬ展開に繋がったりします。
本の最後の賞に「努力は夢中に勝てない」という箇所がありますが、自分が夢中になれることをとにかく楽しみながら精一杯やる。
そうすることで仕事とプライベートの区切りもなくなり、最大限の活力を注ぎ込めるのだと思います。
大人になるにつれ、お客さんが増えるにつれバランスを取るのも上手くなっていきますが、改めてそんな勢いや情熱を忘れてはいけないなと、思いました。
「死ぬこと以外かすり傷」の紹介
最後に、今回紹介した箕輪さんの本を紹介しておきます。
詳しくは実際に読んでみてください。
箕輪さんの考え方、具体的な動き方などをたっぷりと知ることができますし、
実際に成功している社長さん方から聞く話と共通している部分も多く、自分としては法則が垣間見えて学びも多かったです。
死ぬこと以外かすり傷
箕輪 厚介(著)
マガジンハウス
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